地表面の起伏の形態は、地表や地下で起こる様々な現象を反映しており、地形図や空中写真を読むことにより、地表や地下で起きている現象を推察することができます。応用地形判読は、地質調査を行う際の最も基本となる調査方法のひとつで、地質構成や地形の成り立ちについて理解すると共に、地形および地質学的な課題を見出すことにより国土建設や地域社会の安全確保のために最も重要な地質調査技術とされています。
基礎技術講習会では、山地・斜面災害に加えて日常業務で経験することの少ない“平野”及び“活断層”に関する判読技術を習得していただくことを主眼に、内容を設定しています。午前中の『応用地形判読(基礎編)』では、地形判読とそれらの変形から活断層を読み取る技術を中心に講義を行います。午後の『専門家は地形図のどこを見ているか』では、専門家が地形図を実際に読むときの目の動きを可視化し、“地形を見るポイント“について解説します。『応用地形判読(応用編)』では令和6年の応用地形判読士資格検定試験で出題された地形図及び空中写真を題材に、受講者に実際に地形を読んでいただきながら、判読のポイントを解説し、答合わせを行います。
これらは、業務上のOn the jobトレーニングでは経験できない、応用地形判読の学びの機会を提供するために企画されたものです。この機会に、応用地形判読の基本をマスターしていただき、実際の業務に役立てていただくことを期待しています。
募集期間:令和7年4月21日~6月16日
[プログラム] 令和7年7月1日(火)連合会館(東京)
1.9:30~12:10(2.5h)『応用地形判読(基礎編)』;途中15分間の休憩
昼休み12:15-13:15
2.13:15~14:15(1.0h)『専門家は地形図のどこを見ているか』
休憩15分間
3.14:30~16:30(2.0h)『応用地形判読(応用編:R6年実技試験の地形を読む)』
[ 講 師 ] 1:八木浩司 (深田地質研究所,山形大学名誉教授)
2:佐藤 剛 (東京都市大学 教授)
3:吉永秀一郎(元森林研究・整備機構 森林総合研究所)
[参加費] : 33,000円(税込み)
[受講証明書]:CPD 5.5ポイント
[ 後 援 ] 日本応用地質学会
日本地すべり学会
[参考図書]
斜面防災危険度評価ガイドブック:日本地すべり学会 斜面防災危険度評価ガイドブック 編集委員会(編)/八木 浩司・林 一成(編集代表)
[受講者が当日用意するもの]
実体視鏡、色鉛筆(12色以上)、鉛筆、消しゴム、定規等.
応用地形判読基礎講習会