赤本

積算資料の紹介

「全国標準積算資料(土質調査・地質調査)」は,昭和40年に初版を発行して以来,約50年間にわたり発注機関の積算担当者や地質調査会社の営業担当者などの参考に供してまいりました。
この積算資料は,地質調査の積算のみならず,その技術の啓蒙書としての評価を得て,地質調査に携わる人々の座右の書と言えるものとなり,発注機関の方々からも赤本との愛称で親しまれるものとなりました。

全地連では,かねてから「適正価格による受注」が,業務の的確な履行にとって極めて重要なことであり,ひいては,地質調査業の健全な発展に寄与するとの自覚のもとに「適正価格による良い成果」を標榜し,全地連の重要事業として赤本を発行してまいりました。
ここ約10年間における発注機関の積算方法をみますと,地質調査の積算には市場価格方式が多くの機関で取り入れられるようになりました。この市場価格方式は,積算の簡素化や市場性のある価格の採用など評価すべき方向ではあります。しかし,価格算出の基礎データはそれぞれの種目の歩掛りであることは言を俟たないところであり,調査の仕様を示した基礎データを手放すことは成果品質に対して大きな懸念が残るといえます。近年の低価格入札の大幅な増加を受けた「低入札価格調査制度」の導入からしても,この歩掛かりの有効性は疑いないものと思われます。その意味で,地質調査に関する歩掛りの調査と整備を図ることは我々の使命といえます。
私どもは,積算資料の作成にあたり,顧客のニーズに適った良い成果を提供する立場から,各種条件を設定し,標準化に努めたものであり,広く斯界に貢献できるものと確信しております。

2年ぶりの改訂となる平成27年度改訂歩掛版は,諸経費や職種区分など積算の根本ともいえる項目の見直しに着手し、また、既存する歩掛表の材料費や経費,解析費などを中心に再点検を行い,必要により数量などの変更を行いました。

本積算資料の編集に当たりましては,発注諸機関をはじめ関係諸団体,各地区協会積算委員会および技術専門委員会など関係者の方々のご協力を戴き,ここに深く感謝の意を表します。
本積算資料についてお気づきの点などございましたら,全地連または各地区協会積算委員会へお問合せ下さい。今後とも,内容のより一層の充実を図り,実態を反映した適正な歩掛りを策定していく所存です。

平成27年9月

一般社団法人 全国地質調査業協会連合会
積算委員会