赤本
全国標準積算資料(土質調査・地質調査)に関するQ & A
第III編 調査ボーリング
- (補正係数の考え方)
特に小規模(または大規模)な探査や計測の業務について積算をする予定です。歩掛補正表を用いて積算する際、この補正表を見ますと、計画数量に該当する数量区分が設けられていません。
このような場合、補正係数はどのように設定すればよいでしょうか。 -
2015年12月24日更新
歩掛補正表で設けた数量区分は、調査に必要な最低限のコストをベースとし、数量増加による能率向上補正(単価低減)を考慮した考え方で設定しております。
仮に、計画する調査の数量が極端に少なく、歩掛補正表の数量区分で示した最小区分よりも少ない数量となる場合は、最小区分の補正係数kを用いて積算してください(補正係数式を用いて計画数量でもって、補正係数を算出しない)。
反対に調査の規模が大きく、歩掛補正表の数量区分で示した最大区分よりも多い数量となる場合は、補正係数式を用いて積算補正kを算出の上、積算してください。
- 小運搬(モノレール運搬やクローラ運搬など)の計画距離は、どのようにして求めればよいでしょうか。
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2013年09月08日更新
小運搬の距離は、搬入区間の地形・傾斜や植栽状況などの影響を大きく受けます。計画距離は、現地の状況を把握し、実際の搬入経路を想定の上で設定してください。
なお、小運搬の種類や計画距離は、その内容により積算金額が大きく異なります。業務を進行する際は、計画内容を事前に関係者に提示するなど、契約時のトラブルにつながらないように対応してください。
- ボーリング掘削費の深度割増補正は、どの深度に対して補正するのでしょうか。
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2013年09月08日更新
深度割増補正は、全深度に対し一律に補正します。
深度割増補正の対象は、掘削長が50m以上となった場合です。仮に、掘削長が70mの場合、標準歩掛で計算した70m分の掘削費(100)に対して、補正係数25%を乗じた数字(125)が積算金額に相当します。
なお、深度割増補正の係数が用意されていない大深度の場合は、状況に応じて適宜積算を行って下さい(機械ボーリングは、深度が増すにつれて作業効率が低下し、また、機械や足場の変更、十分な孔壁崩壊対策などが必要となってきますので、その点を考慮して下さい)。
※補正係数は第Ⅲ編第3章を参照